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楽日
蔡明亮(&李康生)月間の最後です。
映画館にまつわる映画・映画にまつわる映画は大好きな根っからの映画オタクなので、個人的にはこの作品を一番楽しみにしていました

舞台となったのは、台北に実在する古い映画館「福和大戯院」。その劇場が閉館すると聞いて、半年間ここを借り受けることにした蔡明亮監督。そしてこの閉館する映画館の巨大なスクリーンに最もふさわしい映画としてキン・フー監督の武侠映画の傑作「龍門客棧」の上映許可を得、その映画の主演男優である石雋と苗天に出演を依頼しました。

「龍門客棧」が延々と映し出されるスクリーン。
何段もある広い客席にはまばらな観客。その中には「龍門客棧」に出演した石雋と苗天もいて、映画と自分達のかつての輝きを見守っています。
石雋は言います。「今はもう誰も映画を観ない」「誰も自分達に気づかない」かつてはこの映画館も満員の観客で埋まっていたのに。ありし日の幻が見えます。
映画館の中の迷路のような通路や荷物置き場、古びた通路ですれ違う男達。言葉はかわさずにただ視線と態度だけでコミュニケートする彼らはどこか奇妙で滑稽で怪しい雰囲気に満ちています。そんな彼らに誘われるように人でないものも現れたりします。
足が不自由な受付の女性は、桃饅頭の半分をひとり黙々と仕事をする映写技師に届けます。しばらく後に見に行って、まだ食べられていない桃饅頭をそっと引き上げてくる彼女の気持ちがいじらしい。
彼女は映写技師がバイクで出ていくのを見送ってどしゃぶりの中を帰っていきます。家にたどりついたらそこには、蒸し器に残された饅頭を見てあわてて出て行った彼がきっと待っていると思いたいのです。

最後の上映が終わってがらんとした客席が映し出される時、映画館は宇宙だと、映画とそして映画館を愛するわたしたちはやっぱりそう思ってしまうことでしょう。
この映画の原題は「不散」。李康生が監督した「迷子」の原題は「不見」で、合わせると「不見不散」。またきっといつか会おうという意味です。
| 香港&中華圏 | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
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