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迷子
蔡明亮監督の作品の主演俳優である李康生の初監督作です。
公園でトイレに入っている間にいなくなってしまった3歳の孫を必死で探すおばあさん。
学校をサボってゲームセンターに入りびたっている中学生の男の子。
映画はこのふたりを交互に淡々と映していきます。
中学生はおじいさんとふたり暮らしなんだけど、すっかり日も暮れてから家に帰ると、そのおじいさんの姿が見えなくなっています。
さすがにビビっておじいさんを探しに外へ出て、公園をグルグル回っても見つからない。
彼があきらめたように工事現場の池のほとりに座り込むと、そこへ一日中孫を探して疲れ果てたおばあさんが来て隣へ座り込みます。
言葉はないけれど、なんとなく奇妙な親近感と連帯感が感じられる雰囲気。
すると、池を取り巻く壁の外側を大きな影と小さな影が、手をつないで歩いていきます。

ありふれた日常にちょっとだけ起きたさざ波のようなものを淡々と描いています。
人物達をクロースアップではなく、ちょっと距離を置いて撮っているので、感情を移入して観るというより観察する感じです。
おばあさんが迷子を探すシーンなんて、芝居としてやっているのではなく実際にあったことのようでした。
リアルというか、実際にこういうおばあさんっていそうです。周囲の人や警察のリアクションやものすごく自然でした。
李康生は、もしかしたらドキュメンタリー的な映画を撮ろうとしたのではないかなと思います。
そういえば映画の中では、テレビやラジオから聞こえる以外の音楽ってぜんぜん流れなかったような気がする。

家族に責められるのを心配して誰にも言えず、死んだ旦那さんのお墓に行ってしまうおばあさん。
おじいさんが買ってきた朝食を公園に捨てて、ゲームセンターでファーストフードやインスタントラーメンを食べる中学生。
そこでの彼の友だちらしいホームレスの男は突然苦しんで、道端に倒れます。
病気を心配してるのか、SARSのことが載った新聞をビリビリに破いて大量に撒き散らすおじいさん。
蔡明亮の作品と同じように出てくる人はみんな孤独。周囲とのつながりを拒否しているのか、どうしてもそうなってしまうのか分からないけど…。
ただラストはちょっとだけ希望が感じられる終わり方だったと思います。
ホントにちょっとしたことで(いい方にも悪い方にも)変わっていく、変わっていける。それが人間だよなぁと思います。
| 香港&中華圏 | 00:59 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
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