沖縄で中華エンタメを盛り上げたい、「Asian天堂」のメンバーのブログです。
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ヒロシマナガサキ
これは日系3世のスティーブン・オカザキ監督が25年の歳月をかけて完成させた渾身のドキュメンタリー映画である。14人の被爆者と、実際の爆撃に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、貴重な記録映像や資料を交えて描かれる。

あれから62年目の夏。
監督が「当時成人だった被爆者は亡くなっていることがほとんどで、幼すぎた被爆者は記憶が確かではない。結果的にティーンエージャーの若者の視点となっている」とインタビューで語っているように、証言する被爆者14人は当時10代から20代だった人達です。
本来なら一番楽しくて輝いているはずの時期に味わった恐怖と苦痛。家族や親族、友人、生活、青春を奪われただけでなく、その後の人生も大きな苦しみと哀しみの中で生きてきたのです。
冒頭の原宿でインタビューされる「1945年8月6日、何があったか」が答えられない若者だけじゃない。日本人みんながこの広島と長崎のことを知らなければならない。ずっと語り続けなければならないと思いました。
無関心と無知、そして風化していくことが何よりも恐ろしいことだからです。

証言をする被爆者の一人一人の、穏やかとも言えるような落ち着いた態度と語り口が何よりも心に残りました。この人達はこの世の地獄とも思えるようなものを見てきたはずなのに。(無知な自分がこんな言葉を使うのも憚られるけど)
だからこそ「こんな苦しみはわたしたちで充分」だという言葉が心に響くのだと思います。
| アメリカ | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
カザフスタン国営テレビの看板レポーターであるボラットは、国の情報省の命令で、アメリカ文化を学ぶためNYへとやってきます。ホテルのテレビで観た人気ドラマの美人女優にひと目ぼれしたボラットは車を買い、彼女が住むカリフォルニアを目指すのですが…。

このアヤしいカザフスタン人ボラットがアメリカ横断の途中で起こす珍騒動(としか言いようがない…)をドキュメンタリー風に描いているのですが、実はユダヤ系英国人の喜劇役者サシャ・バロン・コーエンが、カザフスタン人になりすまし突撃レポートを敢行するという番組を映画化したものだそうです。でも取材された人たちはその時点でそんなことを知らないので、騙された!ってことで訴訟も起きているとか…。

アメリカの文化や保守層、キリスト教団体への風刺。人種差別(特にユダヤ人蔑視)や男尊女卑、障害者差別を使ったギャグ。しかもボラットがものすごくバカで下品でお下劣で…もうありとあらゆる所から批判されること間違いなしな内容なのです。それよりも何よりもまず真っ先にカザフスタンから訴えられるんじゃないかと心配になります。

日本人にはよく理解できない部分もあるしすごく好き嫌いが分かれる映画だと思うのですが、わたしは面白かった。ひさしぶりに大笑いさせてもらいました。やっぱりお笑いをやる人ならここまでやらなきゃ。ヘンにひねったり涙や感動に逃げてはいけませんよ、やっぱり。
それとこの前の映画とも併せて思ったことなんですが。実のおばぁに「あんたはイラク人ねぇ?」って言われた人間を知っているのですが(…)、彼はアメリカには行かない方がいいのでは?と忠告してあげようかと思います。
| アメリカ | 00:08 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
主人公は僕だった
国税局の平凡な職員ハロルドは過去12年間、毎日ベッドに入るのは11時13分とか歯磨きはタテに38回横に38回の76回とかいうふうにきっちり決まりきった生活を送っています。ある朝、頭の中に彼の行動を文学的な表現で語る女性の声が聞こえてきました。彼女によれば彼はどうも小説の主人公のようで、しかも彼には死が近づいているらしい。その時からハロルドは文学の教授に相談したりして、どうにかそれを阻止しようとしますが…。

「白痴」のムイシュキンじゃないけれど、死を前にして生きることの価値や意味を新たにするという映画はこれまでにもたくさんあったと思います。この脚本がひと味違うのはその死を前にして彼が小説の主人公だったということ。そのせいでちょっとファンタジックでもあり、映画や文学に対する皮肉っぽい視点もあるような気がします。最後の方で作家のカレンに教授がまぁまぁいい出来と言うんだけど、言われた本人は満足した様子なところにもそれが感じられます。
会社を休んだハロルドが昼間から観に行く映画がモンティ・パイソンの「人生狂騒曲(Meaning Of Life)」。これもちょっとした皮肉といえなくもないかも。でもあのシーンを観ながらポップコーンは食べられませんよ、わたしなら…。
それとハロルドがバスの中で(っていうのがいい)自分が主人公の小説を読む時にかかるジャムの“That's Entertainment”も印象的。この監督ってイギリス人だっけ?

ものすごく面白かったーというわけではないけれど、脚本の面白さとキャストの良さが生きていますね。脇役にダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンという演技派を持ってくるのが最近風ですよね。
ウィル・フェレルはハイテンションでドタバタだった「俺たちニュースキャスター」とはまったく違っていて、仏頂面でつまらないお役人。「リトル・ミス・サンシャイン」のスティーブ・カレルもそうだったけど、こういう普段のキャラと全然違う役をやってもやけにハマるのが強みなのかも。そういえばジャック・ブラックも最近そうですね。この人たちって舞台出身だったりするから、ただ笑わせるだけのコメディアンじゃなくて実は演技の基礎もバッチリなんですよねぇ。
| アメリカ | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
今宵、フィッツジェラルド劇場で
アメリカで30年以上も続いているラジオ番組“プレーリー・ホーム・コンパニオン(A Prairie Home Companion:原題)”の構成と舞台装置を借りた架空の番組の、ラスト・ショーを描いた物語です。
監督はこれが遺作となってしまったロバート・アルトマン。実際に番組の司会者兼作家をしているギャリソン・キーラーが原案・脚本と本人役で出演もしています。
そして番組に出演する歌手をメリル・ストリープやリリー・トムリン、ウディ・ハレルソン、ジョン・C・ライリーといった俳優が演じているのですが、この歌がなかなか上手い!
もちろんバックは実際の番組の音楽監督やプロのミュージシャンなんですが、この音楽がいいんですね。カントリー、フォーク、ブルーグラス、ゴスペルというアメリカのトラッドというかルーツ・ミュージックばかりで、いかにも中西部らしい音楽だけど、なんとなく懐かしくなる感じです。パンフレットに「オー!ブラザー」のことが出ていたけれど、あれはもっと南部な音楽でわたしは大好きでした。この映画の中ではウディ・ハレルソンとジョン・C・ライリーが歌う下品なジョークの歌が好き。観ながら大笑いしてしまいました。

この映画は淡々としていながら笑えて、それからちょっとホロっとさせて、悲しみの最後にも少し希望が見えます。遺作と思ってしまうとつい涙ぐんでしまうけど…。
アルトマン作品らしくどの人物もキャラクターが素晴らしくよくできていて、みんな欠点はありそうだけどどこか愛しくなるような人ばかり。特に狂言回しぽい警備係のケヴィン・クラインと、色っぽいデンジャラス・ウーマン役のヴァージニア・マドセンがよかったです。

ああ。10年以上前に観た「ザ・プレイヤー」や「ショート・カッツ」や「プレタポルテ」が観たくなったなぁ。DVDが見つからないとついついAmazon.comを彷徨ってしまうぞ…。
| アメリカ | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
プレスリーVSミイラ男
このタイトルで「ファンタズマ」の監督で、主演が「死霊のはらわた」のブルース・キャンベルとくれば、これは観に行かなければいけないでしょう。

自分を本物のプレスリーと言い張る男(昔、そっくりさんと交代したらしい)が入居している老人ホームで老人の突然死が続く。実はそれは現代に甦ったエジプトのミイラが老人の魂を食べているせいで、そのミイラ男に老人なプレスリーと自称JFKの老黒人(!)が立ち向かいます…。
こんなストーリーなので「キャプテン・スーパーマーケット」みたいなのを想像していたけれど、そんなメチャクチャな映画ではなくて、けっこうまともでした。
老人問題を語るというわけじゃないけれど、登場人物は家族と上手くいかなかったり疎遠になってる老人ばかりだし、孤独死ってこともちょっと考えさせるような気がします。
なによりも悪に立ち向かうのが若くて元気いっぱいのヒーローじゃなくて、もうお迎えが来るのも時間の問題のような、足も悪くなって体力もない老人たちっていうのがスゴイなと思いました。
これって高齢化社会を迎えた現代にピッタリだし、かなり画期的な映画かも?とか。

まぁチラッとそういうマジメそうなことも思ったりするけど、基本的にはホラー+アクション+コメディなB級ぽい映画です。あのミイラ男とか思いっきりミニチュアっぽいスカラベとか笑えます。
プレスリーとかJFKなんて誰でも知ってるネタだし、きっとアメリカ人ならすっごく笑えるんだろうなぁというところが満載でした。
わたしはブルース・キャンベルがあの格好をしてプレスリーのポーズをとるだけで笑えましたが、イマイチ客席の反応はニブかったかも…。
この映画、本国ではかなり好評だったみたいで、クレジットの最後の方に次はプレスリーがヴァンパイヤと闘うみたいなことが出てきました。
え、続編作るの?マジで??
| アメリカ | 01:52 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
不都合な真実
二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上がる地球温暖化現象。これにより海水面の上昇や異常気象、巨大ハリケーンの発生、生態系の変化といったことが起きています。このままいけば、植物や動物、そして人類は危機的な状況に陥ってしまう…。
元米副大統領のアル・ゴアが行っている温暖化現象と環境問題に関するスライド講演を、フィルムに収めたドキュメンタリー映画です。
もしかしたら真面目で退屈かなと思っていたけれど、講演の内容とその周辺の話、ゴアのプライベートな顔などの織り交ぜ方が上手い。
それと、さすがに元副大統領。様々なデータや写真だけでなくアニメまで交えたゴアの話はユーモラスでとても分かりやすいです。アニメ部分の製作は「シンプソンズ」と同じらしく、ちょっと毒のあるユーモアが面白かった。
地球温暖化については何となく知っているつもりでいたけれど、こうやって色々な数値や映像を見せられるとインパクトがありますね。
基本的に歩くのが好きなので車もあまり乗らないし、マイバッグとかマイおはしとか気をつけているつもりだけど、自分も出来ることはもうちょっとあるなぁと思いました。特に冷房の温度とか電気製品のつけっぱなしは気をつけよう。

映画の中で中国での講演が出てきたように世界各地でやっているみたいなのですが、やっぱりこれはそういった問題があまり知られていないアメリカ向けというのが基本なんでしょうね。
最後の方の否定から絶望にいくのではなく出来ることからやっていこう、人間にはそれが出来るみたいな話はやっぱりとてもアメリカ人ぽいなぁと思いました。
| アメリカ | 00:21 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
ドリームガールズ
めんどくさがり屋なので、映画を観に行く時は一日で2本とか続けて観ることが多いです。
時によって2勝だったり2敗だったりするけど、ふつうは1勝1敗ならまぁいいかと思っています。
今回はちょっとジャンルの違う2本を続けて観たんだけど、ひさびさに2勝だったかもしれない。
まずはブロードウェー・ミュージカルの映画化「ドリームガールズ」。予告のパワフルなミュージカル・シーンを観た時から、これは観ようと思ってました。

ダイアナ・ロス&シュープリームスと所属していたモータウン・レコードがモデルになってるそうで、歌手を目指す女性達のサクセス・ストーリー。
彼女達の成功と挫折、恋愛や友情の物語に、60〜70年代のソウルやR&Bをたっぷりと盛りつけて豪華なエンターテイメントに仕上げています。

正直言ってドラマとしてはちょっとどうかなー?とツッコミたいところもありました。
例えば、エフィーは確かに素晴らしい声と才能の持ち主だけど、わがままで独善的で短気でちょっと勘違い系で、あまり共感を得られないタイプのような気がします。クビになってもしょうがないのでは?と思ってしまう。
ディーナの方が器量良しで性格も良さそうだし、男ならこっちの方が絶対にいいんじゃない?とか、ね。
ただディーナも後半大スターになってからの、本当の自分とのギャップに対する苦悩はあまり感じられなかったのが弱いところですね。
あと、最後はカーティスひとりが悪者にするみたいになっちゃったけど、あの時にエフィーを切ったのはみんな同罪ですしねぇ…。ひとりだけ悪者にされちゃうのはかわいそうじゃない?と思いました。まぁカーティス自身がそれ相応なことをしているから自業自得ではあるけど。

ただ、そういうストーリーの粗を補ってあまりあるのは、やっぱり登場人物たちのパフォーマンスですね。
とうとうアカデミー賞まで獲っちゃったジェニファー・ハドソンは前評判通りすごかったです。パワフルすぎて周りから突出しすぎるところまで役柄にはぴったりだった。
再起をかけてからの2曲と一番軽めに歌っている「Love You I Do」が好きです。
割を食ってしまったようなビヨンセだけど、最高にきれいでスタイルがよくてゴージャス…ショーの場面ではやっぱり彼女がスターだなと思いました。
エディ・マーフィーもよかったですねぇ。J.Bを思い起こさせるパフォーマンスもだけど、正直言ってこの人がこんなにいい演技をするとは思ってなかった。わたしは「Patience」はいい歌だと思いますけどねぇ。カーティスに否定される場面が気の毒でしょうがなかったです。
キャラとしてはエディ・マーフィーとダニー・グローヴァーが一番好きですね。
| アメリカ | 23:22 | comments(0) | trackbacks(1) | このページのトップへ
リトル・ミス・サンシャイン
これは愛すべき映画ですね。
一般ウケする映画を観ることは少ないわたしだけれど、これは自信をもって人におススメできます。

この映画に出てくるフーヴァー一家は、風変わりで世間からちょっと外れた人ばかり。どう見ても落ちこぼれ・ダメ人間な雰囲気がただよっています。
そのあまりにもな変わり者ぶりや行く先々で起こるハプニングで笑わせて、バラバラだった家族が9歳の娘オリーヴを中心にだんだんと団結していく様子でちょっと感動させて、観終わった後に元気とやる気が出てくる、そんな映画です。

ストーリーはオリーヴが、繰り上げ優勝で”リトル・ミス・サンシャイン”(子どものミスコン)の全米大会に出場すると決まったところから始まります。
そして家族全員おんぼろのミニバスに乗って、オリーヴを応援するために(中にはイヤイヤの人もいるけれど)ニューメキシコからはるばるカリフォルニアまで旅をすることになります。
出発してすぐにミニバスの調子が悪くなり、そして旅の途中では色々な困難やハプニング、苦悩や悲しみがこの家族に訪れます。それはまるでフーヴァー一家のそれぞれの人生のようです。
はたしてオリーヴ達は無事に会場にたどり着けるのでしょうか?そしてコンテストの結果は…?

「勝ち」とか「負け」とかで人を決めてしまうような社会の現実を笑い飛ばすような脚本も素晴らしいけれど、映画的にいいなと思うシーンがたくさん出てきます。
わたしが好きなのは、旅の途中にファミレスで食事をするシーン。横一列に座った家族がみんな真っ赤なメニューを見ているシーンがおかしいです。
それぞれが注文するメニューに、ひとりひとりの個性が表れているのも上手いなぁ。
“ニーチェ”とか“プルースト”とか“アイスクリーム”とか“ポルノ雑誌”とか小ネタや小道具もいいですね。
特にあの鮮やかな黄色のオンボロ・ミニバス!
途中で調子が悪くなってスタートする時には必ず全員で押さないと動かない、というのがきいています。みんなで一生懸命押して順番に走って乗り込むのが、一生懸命になるほどおかしいし、全員乗れるか?とその度にハラハラします。
なによりもそれまでバラバラだった家族が、最初に一致団結してやったことなんですから。
これがクライマックスのダンスシーンにきいてくるんだよなぁ。
それとただほのぼのなだけではなく、過激な言葉とかブラック・ユーモアとかちょっとした皮肉がスパイスとして効いているのもよかったです。

それぞれ個性的な家族のキャストもいいし、なによりもアンサンブルが素晴らしい。みんなバラバラで協調性ナシなはずなのに、なぜかみんなしっくりきていて、最後にはいい家族だなぁとまで思えてしまうのがすごいです。
お兄さん役のポール・ダノは「キング 罪の王」でも息子役だった人ですね。あの時よりももっとずっと個性的でそして愛すべき役。こっちの方が合っているんじゃないですかねー?すごくよかったです。
ゲイのおじさん役の人、映画を観ながらずっと「この人観たことある。誰だろう?スティーブ・カレル?覚えがあるような…」と頭を悩ませていました。
この人、「40歳の童貞男」の主役だったんですね。
うわー。ビックリ。
でもすごくハマっていました。上手いんだなぁ、この人。

観ている時はフツーに面白いかなぐらいなんだけど、観終わった後からなんだかじわじわとよかったなぁーと思える映画です。
これはきっとDVDを買ってしまうなぁ。というよりもう一度観に行ってもいいかも…。
| アメリカ | 00:02 | comments(0) | trackbacks(1) | このページのトップへ
マーダーボール
これも観るのを楽しみにしていたドキュメンタリーのひとつです。
四肢に障害がある人がプレーするウィルチェアー・ラグビー(車いすラグビー)のアメリカ代表チームとカナダ代表チームを数年にわたって追っています。
勉強不足なわたしは知らなかったのですが、かつては「マーダーボール」と呼ばれた車いすラグビーは、一般的な身体障害者のスポーツという概念をくつがえすハードなものです。
コートの中、4人の選手達はがっちりカスタマイズされた車いすでガンガンぶつかり合いながら一つのボールを争います。もちろん転倒もするし、けがをすることも当たり前。あまりにもハードなので、見ながら思わず「うわ!」と声をあげてしまうぐらい。
その試合風景にスピーディな映像と音楽も合わさって、それがとってもかっこいいんです。わたしはまったく知識のないスポーツだったけど、面白いなぁと思いました。

どのスポーツでもそうだろうけど、もっとも興味深いのはそれをするプレーヤー達だと思います。
この映画に出てくる選手達、それぞれの事情とか環境があるけれど、みんな個性的でバイタリティーにあふれていて、何よりもスポーツをすること=生きることを楽しんでいる。観ているとそれがすごく感じられて、スポーツすること、勝つこと、何かを成し遂げることについて考えさせられます。
映画の中では選手達と家族や恋人、友だちという周囲の人々との関係も語られます。
わたしが一番いいなぁと思ったのは、かつてアメリカの名選手でありながらカナダの監督になって”裏切り者”とか呼ばれているジョー・ソアズとその息子の話。スポーツをしない息子にちょっと不満だったにも関わらず、試合の後で息子のヴィオラの発表会にかけつけます。なんだ、頑固で厳しそうだけどいい親父じゃないか…。

でもこの映画は障害者を扱ったお涙ちょうだいの映画では全然ありません。
登場する選手はみんな個性的で強烈な人達ばかり。過激なユーモアとエッチな会話と闘争心がいっぱいです。「おいおい。これってまずくない…?」っていうようなギャグを自分達でしているのがすごかった。
それと選手達のエピソードに交えて、4ヶ月前に交通事故で障害をもってしまった青年を登場させたのも、観るものにとっては分かりやすく感情移入しやすくてよかったですね。
やっぱり観に行ってよかったなぁと思います。
| アメリカ | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ
キング 罪の王
海軍を除隊した青年エルビスは、母から聞かされていたけれど一度も会ったことのない父親を訪ねていきます。今では人望厚い牧師になっていて、きれいな奥さんと高校生の息子・娘もいる家庭を築いている父親は、突然やってきたかつての自分の"罪の子"にたいしてそっけない態度です。それでもエルビスは父親がいる土地にとどまり、娘に近づいていくことから悲劇がはじまります…。

こわい話でした。
エルビスとこの家庭に起こる出来事もこわいけれど、牧師の父親と息子が信奉しているインテリジェント・デザインというのに、異様な感じをうけてしまいました。あの日曜の礼拝の様子は自分がまったくなじみがないせいか、ちょっとヘンなんじゃない?と思うし。
そういう日本人にはちょっと理解し難いキリスト教的なバックグラウンドがあるせいなのかもしれないけれど、エルビスがやったことだけでなく、その後の父親の行動がさらにこわかったです。
こわい…というより理解し難いっていうのかな。あんなにあっさりと割り切れるものなんだろうか?と思ってしまいました。
母親や娘の反応はまだ分かるんですけどね。でもそれがまた悲劇につながってしまうんだけど。

(ちょっとネタバレだけど)
最後もエルビスが「懺悔させてくれ」と父親のところに行ったあと、この父親、もしかしてここで懺悔したら許してしまうんじゃないかなと思ってなんかぞーっとしてしまいました。

この父親役はウィリアム・ハートなんですけど、こわいっていうかちょっとイヤな感じの役でしたね。「ヒストリー・オ・ブバイオレンス」でも何だかこわい役を楽しそうに演じていましたけど…。「蜘蛛女のキス」が懐かしいです。

ガエル・ガルシア・ベルナルはエルビスにぴったりでした。
エルビスの行動って分かっててわざとやってるのか、それとも純粋無垢(天然)なのかちょっと判断しにくいんですけど、それはこの人が演じていたからかもしれない。
「バッド・エデュケーション」もそうだったけど、純粋ゆえの残酷さみたいなものがとってもハマる人ですね。こういう人、今アメリカの俳優にはあまりいないような気がします。
こうなると今年公開予定の「ボーンなんとか」が楽しみですね。(そのわりにはタイトル覚えていないけど)デイヴィッド・ストラザーン様も出るというし。(しかも悪役らしい!)

そういえばその「ボーンなんとか」の主役の彼の名前。「ディパーテッド」の感想ブログでよく見かけたのですが、いくらあの役とはいえ、“マッド”な“デイモン”はかわいそうだと思います。
でも、それよりも多かったのが「インファナル・アフェア」(韓国映画)…もうガックリ…。
| アメリカ | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | このページのトップへ